Event Report

イベントレポート 2019.02.17

みて! きいて! 発表するよ。多摩川じまん大会 ――「多摩川子どもシンポジウム in 世田谷~」が夢キャンパスで開催されました!

みて! きいて! 発表するよ。多摩川じまん大会 ――「多摩川子どもシンポジウム in 世田谷~」が夢キャンパスで開催されました!

2019年2月17日(日)「多摩川子どもシンポジウム in 世田谷」が夢キャンパスで開催されました。
このイベントはNPO法人せたがや水辺デザインネットワークが主催するもので、多摩川周辺で活動する子ども達などが参加。「みて! きいて! 発表するよ。多摩川じまん大会(もっと)」と題し、多摩川のすごいところを「じまん」する発表を行いました。
東京都市大学からは小堀洋美特別教授が特別ゲスト講師として参加しました。

このイベントをレポートするにあたり、まず声を大にして読者の皆さんにお伝えたいのは、「参加した子ども達がとにかく積極的!自分から周りにコミュニケーションを取ろうとする姿勢がすばらしい!」ということです。
冒頭で司会の方が小堀先生や他の先生方を紹介し「今日は先生達にもみんなと同じ机に座って、一緒に勉強していただきます」と言うと「先生、こっちの机にきてー!」と、自分から手をあげて呼びかけます。
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もう一つ感じたことは、子ども達が発表の中で周りの人達への感謝をよく口にすること。
「研究に協力してくれたお母さん、団体の皆さん、ありがとうございました」
などというコメントには思わずホロリ。
多摩川流域での活動を通して、そんな積極性や心意気も身に付けたのでしょうか。

それでは子ども達がどんな「じまん」をしたのか紹介していきましょう。
プログラムは次の通りです。

1.愛鳥校・二子玉川小学校の探鳥会
2.多摩川の鳥について
3.多摩川の環境について
4.多摩川の魚について
5.虫について
6.川あそび
7.虫の愛情・メダカの名前の由来
8.外来種について
9.絶滅危惧種増加の原因
10.丸子川のガサガサ・みんなのみなみ池での観察
11.いきものクイズ
12.鳥の巣作り
13.井戸とまちかどのカラス
14.鳥の鳴き声クイズ
15.兵庫島のセミ
16.二子玉川の生きものたち
17.みんなの畑で井戸掘り
★発表まとめ2

発表にはイラストやクイズがふんだんに盛り込まれ、発表者だけでなく会場全員が参加できるような工夫がされています。
「世田谷区の区の鳥は?」
「ウシガエルは牛のような鳴き声のほかに、ある動物に似た変わった鳴き方をします。それはなんでしょうか?」
など、多摩川流域の生きものについてのクイズが出されると、会場の皆さんが「ハイ!ハイ!」と手をあげて答えます。
(ちなみに答えはそれぞれ「オナガ」「猫」です)
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多摩川流域の鳥について調べたグループは、実物大のオオタカの模型を作ってきてくれました。
「オオタカは時速80キロで飛ぶ」「オオタカの羽は広げると93センチもの長さにもなる」と口で伝えるだけでなく、模型を広げて見せてくれるとよりリアルに感じますね。
★大鷹の模型
まちかどのカラスについて研究してくれた男の子は、
「ハシブトカラスの鳴き声は次のうちどちらでしょう?1番『ガァ~ガァ~(押しつぶした低い声)』。2番『かーかー(高くて澄んだ声)』」
と鳴き声のものまねをしてくれました。その演技のうまさとユニークさに会場は笑いにつつまれます。
(答えは「2番」で高く澄んだ声をしているそうです)
★ハシブトガラスまとめ2

そのほかにも実際の鳥の鳴き声を流して当てるクイズや、「おいらはモクズガニ!」と生きものになりきったお芝居形式の発表など、工夫が盛り込まれた「じまん」が続きます。
発表が終わると質問コーナーがあり、そこでもさかんに子ども達の手があがります。発表者が質問に答えられない時は先生方が助け船を出してくれたり、まさに「みて! きいて!」というタイトルがぴったりの大会となりました。

会場の後方では1年間の研究をまとめた展示が行われました。発表のテーマになったセミの羽化やモクズガニについて、写真や模型などでも見ることができます。発表も上手でしたが、展示物や工作も負けていません!
★展示まとめ

1日のまとめでは小堀先生の講評と世田谷区の保坂展人区長の挨拶がありました。
小堀先生は子ども達の発表ひとつずつに、どんなところが素晴らしかったかをコメントし「皆さんとてもユニークで素晴らしい発表でした。愛がないとここまで観察できないです。私も勉強させていただき『thank you very much』という気持ちです」と総評しました。
★小堀先生
主催団体のスタッフの方いわく、子ども達の発表は年々レベルアップしていて、練習ではうまく喋れなかった子も本番ではびっくりするくらい上手に発表できたのだとか。そしてイベント終了直後から「来年はもっとこんな工夫をしたい!」と闘志をメラメラ燃やしているそうです。頼もしい!
多摩川を愛する子ども達がふたたび集う日を楽しみにしています!

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2022年7月1日