Event Report

イベントレポート 2019.06.23

第5回 夢を探そう!わくわく科学体験教室

第5回 夢を探そう!わくわく科学体験教室

毎回楽しみに来てくださる方も多い夢キャンパスの一大イベント、学科研究会連合主催「夢を探そう!わくわく科学体験教室」。元号も新たに令和元年6月23日(日)、第5回目を開催しました。

季節は梅雨の真っ只中、週間天気予報では☂マークが消えません…。スタッフは“てるてる坊主”に願いを込めて当日を迎えました。すると、その甲斐あって雨に降られることもなく、約500名もの親子連れで夢キャンパスは大賑わいの一日となりました。

学生たちは「大好きな科学の世界を子どもたちにわかりやすく伝えたい。少しでも面白いと思ってもらえたら…」と寝る間も惜しんで?準備を進め、子どもたちへの説明のしかたも練習している様子でした。その成果やいかに。それぞれに趣向を凝らした7つのワークショップ、順を追ってお伝えします。

◆探検家になってジャングルのお宝を探そう!(化源会×医工会学生会)◆

地図の謎を解き明かし、宝箱を開ける鍵を見つけ出してお宝をゲットしよう!こちらのワークショップ、子どもたちはまず霧吹きを持って謎に挑みます。地図に霧吹きで“ある液体”を吹きかけると化学反応で記号が浮かび上がります。次のステージではその記号の下に隠されている暗号を見つけ出し、最後のステージで暗号をヒントに水の中に沈んでいる鍵を「超音波画像診断装置」を駆使して探し出します。見つけた鍵で宝箱を開けると…中からは秘密のお宝が出てきました!こちらは「化源会と医工会」の2つの学科研究会のコラボレーション、まさに化学と医用工学を使っての謎解きワークショップなのでした。レポート用写真

◆カラフルなスーパーボールを作って遊んでみよう!(社会メディア学科学生会)◆
子どもの頃に誰でも遊んだことがある、あのスーパーボールを手作りできるなんて…にわかには信じられません。しかも家にある材料で作れるなんて!コップに洗濯のり(PVA=ポリビニルアルコール)を入れ絵の具で好きな色に色付け。そこによく溶かした塩水を静かに流し込み、割りばしでゆっくりとかき混ぜると…、何も付いていなかった割りばしに色水と同じ色の物体がくっついているではありませんか!これには子どもたちはもちろん、保護者の皆さんも驚きの表情です。その物体を手で丸めて水分を絞り、水気をよく拭くと、スーパーボールの完成です!何色か絵の具を混ぜて好みの色を創りだすお友だちもいて、さっそく子どもらしい応用力を発揮していました。

レポート用

◆宙に飾る植物!?エアープランツを作ろう!(環境創生学科学生会)◆
来場者アンケートで午前・午後ともに一番人気だったのがこちらのワークショップ。おしゃれグリーンで近頃人気の“エアープランツ”を飾るオーナメントを手作りします。紙ストローにタコ糸を通して立体的に組み立てる、北欧風のオーナメントです。廃プラスチックによる海洋汚染が問題となっている昨今、紙ストローはエコフレンドリー素材。さすがは環境創生学科!タイムリーな選択です。作り方はというと簡単なようで難しい。どことどこを繋げれば平面から立体になるのやら…。でも大丈夫、学生のお兄さんお姉さんが一人ひとりに丁寧に教えてくれました。出来上がったオーナメントはカラフルなスパンコールやポンポンで飾りつけると、まるでエアープランツの可愛いお家のようです。レポート用

◆ほんとは簡単?プログラミング体験!(通工会)◆
来場者アンケートでは、惜しくも2番人気となったこちらのワークショップ。2020年から小学校でプログラミング教育が必修化されることもあり、プログラミング人気の高さを感じました。ブースでは一人に1台のiPadと3個のMESH(インターネットとつないでプログラミングを簡単にするブロック)を使ってビジュアルプログラミングを体験。iPadの画面上でカラフルなブロックやアイコンをつなぐと楽しい音が出たり、録音再生したりと様々な仕組みを作ることができます。先生役の学生がマンツーマンで丁寧に指導し、プログラミングが完成すると子どもたちの嬉しそうな笑顔がはじけました。

レポート用

◆科学の力でつかめる水を作ろう!(自然科学科学生会)◆
水がつかめる⁉いやいや無理でしょう。え?つかめてますね…。これは念力ではなくて科学の力なんですね。アルギン酸ナトリウムがカルシウムイオンと反応して膜を作るのだそうです。試験管やビーカー、フラスコはなくても、キッチンにあるお玉やレンゲ、ボウルを使ってこんなことができるなんて、科学をぐっと身近に感じます。出来上がった“つかめる水”はとても柔らかいので、子どもたちはこわさないようにそ~っとつかみます。見守っていた保護者の方も興味津々で、「ママも触っていい?」の声が聞こえてきました。

レポート用

◆電気を使ってものを動かしてみよう!(電気電子研究会×機親会)◆
こちらのワークショップは高学年向けとあって難しい用語が登場し内容も本格的です。まず実験用基板に回路を作り、完成した回路を使って抵抗と電気の流れ方を実験します。LED電球の光り方やモーターに取り付けたプロペラの回る速さで流れる電気の量がどのように変わるのかがわかる仕組みだそうです。思わず参戦するお父さんの姿もちらほら…。

レポート用

 

◆今日から君もマジシャンの仲間入り! ~描いた絵をなぞると消えるフシギ~(化源会)◆
おいしそうな飲み物が並んでいるこちら、ドリンクコーナーではありません。そして横にはメニュー表…ではなく、反応を見る手作り試験紙です。

レポート用1切り抜き

うがい薬に使われている茶色の“ヨウ素”は、ビタミンCと反応すると透明に変化します。この試験紙の茶色の部分をそれぞれ上に書いてある飲み物でなぞると…。この反応を利用してうがい薬で自由に絵や文字を書きその上からビタミンCが入った飲み物でなぞると、そう!絵や文字が消えてしまいます。他にもうがい薬で茶色に染めた紙にビタミンCが入った飲み物でお絵かきもできます。さて、いったいどの飲み物の原材料にビタミンCが入っているのでしょうか?答えは、飲み物に書いてある原料表示を読んでみてくださいね。
レポート用2
7つのワークショップを駆け足でレポートしましたが、いかがでしたか?今回も前回と同じように事前予約制を採用し、じっくり科学を体験してもらえるように学生たちは様々な配慮と準備をしてきました。また、待ち時間にも何か来場者が楽しめることを…との思いから「クロスワードパズル」を考案しました。各ワークショップの説明書にあるクイズの答えを並べていくとある言葉になります。正解したお友だちには出口で景品をプレゼント。
★まとめ写真

こうして午前の部、午後の部とも無事に終了、恒例の来場者アンケートで人気上位入賞チームの発表に続き、学生全員で集合写真を撮って解散となりました。学生たちの表情にはやり切った満足感と心地よい疲労感が。科学体験に来てくれたお友だち、科学って面白いねって気づいてくれたらうれしいな!
★トリミング集合写真

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2022年7月1日