Event Report
イベントレポート
第4回 夢を探そう!ワクワク科学体験教室
今年6月に来場者数1300人以上というレジェンドを生み出した、都市大の学科研究会連合主催「夢を探そう!ワクワク科学体験教室」。その記憶も新しい10月7日「第4回 夢を探そう!ワクワク科学体験教室」が開催されました。
6月の科学体験教室では来場者が多すぎて適切な対応ができなかったという反省点から、学科研の企画運営チームは様々な改善策を用意してきてくれました。
ひとつは「事前予約制」の導入です。定員を設け、事前に申し込みをした方だけが参加できるようにしました。本当は誰でも気軽に来てください、としたいところですが、前回の混雑ぶりを思い返すと仕方ない。苦渋の選択です。そのかわり、ご案内のチラシが行きわたるのを待って10月3日からの受付としました。早くから受付を開始してしまうと、「案内はもらったけど、その時点でもう定員がうまっていた」ということになるからです。
しかも、「こういう申し込みはたぶん保護者の方がすると思うんです。お仕事している保護者の方でも申し込みしやすいように受付は19時開始にします」と学科研究会連合の会長・H君。「10月3日19時受付開始」にはそんな学生の精一杯の心くばりがつまっているのでした。
また、A4用紙1枚分の「持ち帰り資料」を各団体が用意することになりました。前回の科学体験教室で多くのご来場者からもご指摘いただいたそうで「持ち帰る資料があれば、イベントのあとも科学への興味を深めてもらえるかなと思って」。うんうん。たしかに。
会場のレイアウトも入口と出口をわけて人の流れをスムーズに。会場内で来場者に並んでいただくときも、分かりやすいように床面にラインを引く。各ブース入口にはそれぞれの内容がわかるようなポップを掲出する。学科研、回を重ねるごとに進化しています!
来場者だけでなく、出展側にも新しい試みを。例えば、「学科研究会連合傘下の2団体で組んで1つの出展とする。出展内容は、できる限り組んだ団体の特色が活かせる内容とする。また、組んだ2団体の交流も目的とする。」と企画書にありましたが、その目論見が的中!それぞれの団体の特色を活かした新しい企画が生み出され、さらに昼食を食べながら異なる学科、異なるキャンパスに所属する学生たちが楽しそうに談笑する姿が見られました。この科学体験教室がなかったら出会わなかったかもしれない「仲間」ができたのではないでしょうか。
★通信工学会×情報システム学科学生会「iPadでプログラミングを体験してみよう!」
ビジュアルプログラミングをiPadで実現する「MESH」を用いて「光る」「振る」「音が出る」といった動作をビジュアルプログラミングを使って実現してみよう、という企画。プログラミング言語を用いてコンピュータを動作させるのではなく、ブロックと線をつなぐだけで動作を決定できるビジュアルプログラミングを使えばアイデアをかたちにできるのです!
★都市生活学科学生会×社会メディア学科学生会「色が変わる飲み物!?つくろう!」
色を楽しむ(マロウブルーというからには色はブルーです)のはもちろん、神経をおだやかにする働きがあり、のどの痛みや咳をしずめてくれる効果があるハーブティ「マロウブルー」。ここにレモン汁を1,2滴加えるとあら不思議!なに色になったのか、どうしてそうなるかは参加した人だけが知っています!
★機親会学生会×電気電子研究会「ホバークラフトをつくろう」
来場者アンケートで人気No.1だったのが、このワークショップ。「ホバークラフト」とは、ヘリコプターのようなプロペラを底面に装着することで、機体と地面(または水面)のあいだにエアクッションをつくり、宙に浮いた状態で走行する乗り物。おもに軍用などで活用されている水陸両用車の技術です。このシステムを、スチロール皿と電池式モーターをつかって工作します。
機体がふわっと浮きながら動く仕組みを教えてくれるのは、電気自動車やロボット工学大好きな機親会と、電気機器や電力システムなどを研究する電研の学生たち。自分だけのホバークラフトを走行させられるエリアも大変にぎわっていました。
★環境マネジメント学科学生会×環境創生学科学生会「身近な植物でハーバリウムをつくろう!」
いま大ブームのハーバリウム作りに挑戦できるブースがこちら。ハーバリウム専用のオイルをボトルに注いで、その中にお好みのドライフラワーやプリザーブドフラワーをピンセットで配置していきます。手軽につくれてプレゼントにも最適なハーバリウムですが、キレイに見せる工夫や手順などを、植物や環境について学ぶ学生たちがレクチャーしてくれました。
★自然科学科学生会×児童学科学生会「捨てちゃうものでスタンプしちゃお!」
自然科学科の学生は「環境問題」の観点から、児童学科の学生は「身近なものでも工夫すれば立派なおもちゃになる!」という経験からうまれてきた企画が「捨てちゃうものでスタンプしちゃお!」。段ボールの断面、ペットボトルのキャップ、プチプチマット、なんでもOK!ただのゴミになるモノたちにちょっと工夫をするだけで、こんなステキな芸術作品がうまれます。
子どもたちのハートをがっちり掴む児童学科の面々と、自然科学の分野を極める学生会メンバーのアイデアが光り、低学年から高学年まで大盛況のスペースとなっていました。
★経工会×情報科学科学生会「目の錯覚の謎を解いてみよう!」
「経工会」とは、都市大 知識工学部 経営システム工学科の学科研究会。同学部の情報科学科の学生会と組んで出展したのは、「錯視」「トリックアート」などとも呼ばれる不思議な画像をクイズ形式で楽しめるブース。彼らが日々学んでいる、人間工学や認知科学の分野ではおなじみ、目の錯覚を利用した画像を独自に作成したプログラムでパソコンの画面に表示させ、クイズ形式で体験してもらいました。
学生たちとマンツーマンで会話を交わしながら、不思議な画像に見入る子どもたち。びっくりの連続で脳が刺激されたかな?
★化源会×医工会「科学の力で宝探しをしよう!」
君たちは今からサイエンス海賊の一味だ!地図を読み解いてお宝を見つけ出せ!
工学部からエネルギー科学科と医用工学科のコラボレーションで展開されたのが、凝った演出の宝探し。まさに科学の「オドロキ」と「ワクワク」を同時に体験できるワークショップでした。薬剤による化学変化を体験しながら宝の地図を読み解き、宝箱を開けるキーワードを見つけます。隠された箱の中からキーワードを探し出すために使うのは、なんと医療機器のエコー(超音波検査機)。これを実際に自分たちで使いながら探り当て、宝箱のカギをゲットします。
海賊になりきってナビゲートする学生と、超音波や化学変化について楽しくレクチャーしてくれる学生のコンビネーションもお見事でした!
そんな合計7つのワークショップがフル稼働。午前の部、午後の部ともに大盛況で幕を閉じた今回のイベントでした。
【オマケ】
来場者の皆さんをお見送りしたあとは、出口で書いてもらった何百枚ものアンケートを必死で集計した運営チームが、アンケート人気上位3位までの発表をしました。
「ホバークラフトをつくろう」で午前・午後の総合人気1位を獲得した機親会&電研の学生がごあいさつ。「ぼくたちのところは、作品を持って帰れるので喜んでもらえたのだと思います。ほかのワークショップのどれも素晴らしかったので……」に、参加学生みんなから拍手がおこります。
まず、来てくれる子どもたちに楽しみながら夢を探してもらいたい。そのうえで自分たちも精いっぱい楽しむ!という学生たちのスタンスが、このイベントの人気を支えているのでないでしょうか。
都市大生のポテンシャルをいかんなく発揮しながら、回を重ねるごとにグレードアップしていく学科研究会連合の科学体験教室。夢キャンパスも次回を楽しみに待っています!
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