Event Report

イベントレポート 2016.11.06

「伊藤若冲 動植綵絵の色と描写」講演会

「伊藤若冲 動植綵絵の色と描写」講演会

”私の絵は千年後に理解される―”という謎の言葉を残し、生命の世界を極彩色と精密な筆致で描いた江戸時代の天才絵師、伊藤若冲。

11月6日午後、伊藤若冲研究の第一人者であり、東京都市大学OBでもある早川泰弘氏を夢キャンパスに講師としてお迎えし、「伊藤若冲 動植綵絵の色と描写」と題した講演会が開かれました。

伊藤若冲は今年生誕300年を迎え、再評価の機運が高まっていることを裏付けるかのように、講演会には100名以上のご参加をいただきました。

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会場には大きくて美しいパネルが展示され、以前、某飲料メーカーが作ったものの、あっという間に店頭から消えたという、幻の「伊藤若冲ラベル」ペットボトルも並べられていました。パネルはプロのカメラマンとライティングを何度も調整して撮影して作成したものというだけに、土台の絹の布目までくっきりとわかる精巧さ。残念ながら著作権等の関係から写真撮影はNGとのことでした。

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講師の早川先生は東京都市大学電気工学科を卒業、同大学院工学研究科原子力工学専攻修了、新日本製鉄(株)ご勤務を経て、現在は東京文化財研究所 保存科学研究センターで文化財の非破壊調査法や日本絵画材料の変遷に関する調査研究をされています。今回の講演も「美術的」な観点からだけではなく、彩色材料の調査結果をもとに「動植綵絵」で使用された「顔料の成分」という切り口から、若冲のあの圧倒的な色彩表現の秘密に迫ってくださいました。

講演終了時の質疑応答では、会場からの熱心な質問に早川先生が真摯に答えるというラリーが何度も続き、参加してくださった皆さまの熱意が伝わってくるようでした。

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新たな絵画の見方、楽しみ方を知り、ますます若冲ファンが増えること必須。同時に早川先生のファンも増えたのではないかと確信しています。

ご来場いただいた皆様、ありがとうございました。

Access

所在地
東京都世田谷区玉川二丁目21番1号
二子玉川ライズ・オフィス 8階
アクセス
東急田園都市線・大井町線「二子玉川駅」下車 徒歩1分
開館時間
平 日|10:00~19:00
(感染拡大が生じた場合、10:00~18:00までといたします) 
土日祝|10:00~16:00
※8月10日~8月20日、
12月26日~1月6日の年末年始は休館日
(年度によって変動あり、詳しくはお問い合せ下さい)
お問い合わせ
東京都市大学 二子玉川夢キャンパス
03–5797–9504

二子玉川駅からの道のり

  • 1
    二子玉川駅改札を出て、
    右側の広場にでます。
  • 2
    マクドナルド右側の
    自動ドアへ。
  • 3
    建物に入って、
    エレベータで6階へ。
  • 4
    6階のエントランスホールで一度降りて右手奥の自動ドアを入ると、左手にエレベーターがあります。
  • 5
    エレベータ【低層階(6-13F)用】に乗り換えて8階へ。
  • 6
    8階で降りて右側を直進すると、夢キャンパスです。
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2022年7月1日