2018.03.11

IoTカフェ

IoTカフェ

夢キャンパスでも「ロボットカフェ」「バードカフェ」「野菜とわたし」「ベジ・カフェ」などのイベントを開催してきた、東京都市大学メディア情報学部による「科学コミュニケーション・プロジェクト」。

あつかう素材は多種多様ですが、一貫したテーマは、平たく言うと「科学分野での知見を、専門知識のない市井の方々にも身近に理解してもらうための取り組みと、それに寄与する人材育成」。一方的な科学普及活動にとどまらない、柔軟な発想と文字通りコミュニケーションの多様性が求められます。

今回の「IoTカフェ」も、その一環として開催されました。「IoT」(Internet of Things)というテーマは、まさにこのプロジェクトにうってつけ。私たちの生活に密着する未来的なワクワクするサイエンスのひとつではないでしょうか。

今回のワークショップを企画&ナビゲートするのは、本学メディア情報学部の小池星多教授。つい一週間前にもご自身の研究室の学生たちによる卒業展が夢キャンパスで開催されたばかりで、ほっと息つく間もないまま今回の登板となりました。参加者の皆さんには研究室の現役学生たちがサポートにつきます。

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まずはメディア情報学部学部長の中村雅子教授より本プロジェクトについての説明とご挨拶。続いて小池先生が「IoTによる社会の変革事例」を、国内外の企業の導入や取り組み事例とともに紹介します。

業態の拡充や人手不足解消にIoTが貢献したケースを見ながら、「今後はIoTの進化と浸透によって情報産業の形態が変わる」といったお話も。私たちの生活に身近なものでは、話題の消費サービス「Amazon Dash Button」や、たびたびニュースでも耳にする自動運転車の普及なども実例としてあげられました。

さて、イラストを駆使したスライドと小池先生の親しみのある講義で、ひととおりIoTの可能性に理解を深めたあとは、ついにお待ちかねの電子工作タイムです。

参加者一組に一台、今回使用するプログラミングソフト「Node-RED」をインストールしたノートパソコンを配置して、スライドに写しだされる先生のお手本とレクチャーに目と耳を凝らしながらプログラミングを通してIoTの仕組みを学びます。

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この「Node-RED」はオープンソースのソフトウエア。難しいプログラミング言語をシンプルなオブジェクトでいじることができ、誰でも直感的な操作でプログラムの入口に立ててしまう、まさに科学コミュニケーションのためにあるようなソフトです。
とはいえ、今回の参加者は小学生から年配の方まで皆さんNode-RED初体験。最初のうちこそ試行錯誤が続きましたが、使い方が分かってくると、だんだんと先生が出す課題をこなせるように。

サポートの学生と一緒に作業するなか、さすが小学校高学年から中高生はなかなかの上達ぶり。年配の方も落ち着いてソフトへの理解を深めているようです。小池先生も「Scratch経験者はよくいますけど、Node-REDを使えると自慢できますよ!」と皆さんに声をかけたりしていました。

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そしていよいよIoTの本領に足を踏み入れます。ここからは、一組ずつに用意された「Arduino」というマイコンを組み立ててて、センサーが感知した信号をプログラムと連動させていく作業です。

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センサーは、IoTを構築するうえでは必須のデバイス。光、距離、圧力に反応するものから、加速度、温・湿度や人感にいたるまで、さまざまなセンサーが私たちの暮らしを快適にするお手伝いをしてくれています。それらのセンサーが読み取った信号をどう活かすのかが、さっき学んだプログラムにかかってくるというわけですね。手もとのスマートフォンとの連動もでき、可能性が無限にひろがります。

そんな仕組みを覚えつつ、皆さんそれぞれのペースで電子工作を楽しみながらIoTの仕組みを学べたようでした。小池先生いわく、最近は数百円といったお手軽な値段でデバイスを揃えることができるので、気軽に電子工作を楽しんでほしいとのこと。

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夢キャンパスで用意したパソコンに一部不具合もあり(大変失礼しました!)不完全燃焼だった部分もありましたが、ソフトとハードにひととおり触れたあとは、それぞれにカラーペンと画用紙が配られ、参加者の皆さんがそれぞれに「あったらいいな」と思うIoTのアイディアを発表してもらいました。

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小中学生の皆さんからは「お客さんが来たことを感知して、その人の好きな曲を流してくれるセンサー」や「家中の家電やガジェットの充電不足を感知して、充電しに回ってくれるロボット」など、柔軟な発想から生まれた斬新なアイディアがつぎつぎと飛びだしました!

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また、一緒に楽しんでくれたお母さん世代や大人の方からは「摂取カロリーを計算して食べ過ぎを止めてくれるダイエットアラーム」や「家庭の防犯・防災に役立つプログラム」など、切実(?)なものから現実的なものまで、バラエティに富んだアイディアも。

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IoTならではの、新しい世界の扉をひらくワクワク感をたっぷり味わえた今回のワークショップ。小池先生もぜひまた第二弾を開催したいとのことでしたので、皆さん楽しみにしていてください!

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