Event Report
イベントレポート
東京都市大学 人間科学部 児童学科 公開講座「親子で遊ぼう!子どもを育む遊びの世界」
人間科学部児童学科主催、公開講座3回シリーズの第2回目は、福祉心理学研究室の先生と学生20名がおくる「親子で遊ぼう!子どもを育む遊びの世界」。
今回は「親子で遊ぶ」がキーワード。ダンボールパーク、新聞プール、とんとん相撲など、親子で楽しめる遊びのテーマパークが、夢キャンパスの広いフロアに出現しました。
特に目を引いたのは、この超巨大なダンボールパーク、学生10名がまる一日かけて作りあげた大作です。
なぜ、こんなに「遊ぶこと」に時間と情熱をかけるのでしょうか?
イベント冒頭の講話で、遊びが子どもに与える影響や、遊びを通して得られる子どもの能力についてのお話がありました。
社会福祉学が専門の野澤義隆先生は、家庭訪問型子育て支援や、夫婦での育児への取り組みの重要性等の研究をしています。ご自身も1歳と3歳のお子さんを持つ、育児真っ最中のイクメンです。
「子どもたちがこの先安定した生活と成功した人生を歩むために、2つのスキルが基礎となること。
学力テストや成績としてあらわれる「認知的スキル」は、進学や就職での成功などにつながり、一方、「社会情動的スキル」は学びに向かう力とも言われ、特に幼児期の遊びを通して忍耐力や自己調整力、他者と協力する力が培われます。
この「社会情動的スキル」が「認知的スキル」を助け、互いに良い影響を及ぼし合いながら子どもの成長を後押ししていきます。だからご家庭においても、たくさん遊ばせてあげてください。」
なるほど、子どもにとって遊ぶことが、とっても大切なんですね。
と、むずかしいお話は、ここまで。
さあ、遊ぼう!今回は「遊ぶこと」がテーマなのですから!
水を入れたペットボトルのボーリング。
小学生のおにいちゃんは力いっぱい、小さな子は近くからコロコロ…何本たおれたかな?
紙でつくる、とんとん相撲。はっけよーい、のこったのこった!
バスボムづくりは、科学実験みたい。おうちのお風呂でシュワシュワしてね。
こちらでは、カプラをどこまで高く積めるか挑戦中。もっと上へ、もっと高く………
がらがらガッシャーん!!でも楽しい!
ダンボールパークの入り口は、トンネルになっています。背中から出てくる子、ダンボールの屋根をやぶって出てくる子も。そして、入り口の長いトンネルを抜けると、
新聞プールだった!
(赤いバンダナが3年生、青いバンダナが4年生です)
遊び方にルールはありません。大学生のお兄さんを新聞の中にうずめて、みんな大はしゃぎ。しずかにのんびり遊びたい子のスペースもちゃんとありますよ。
最初はおとなしかった子もだんだんとうちとけて、年齢のちがう子や、おにいさんおねえさんたちと一緒に楽しく遊んでいました。
そして、たくさん遊んだあとはお約束のおかたづけの時間です。
一心にガムテープをはがす子、段ボールをせっせと運ぶ子、大学生のおにいさんやおねえさん達のやることを見ながら、それぞれが自分の仕事を見つけて自発的に動いています。自分の役割を果たそうとする真剣な表情が、ぐっとおとなびて頼もしく見えてきました。
野澤先生の講話のように、こんなふうに遊びながら忍耐力や自己調整力、他者と協力する力が備わり、豊かな心が育まれていくのでしょう。
次回は最終回、12月9日、こどもの造形・美術教育研究室がおおくりする「コネコネ隊と粘土で遊ぼう!」。たくさんの種類の粘土で遊びましょう!
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