Event Report
イベントレポート
東京都市大学 人間科学部児童学科公開講座「親子で遊ぼう ”遊ぶ”は世界の共通言語!」
東京都市大学 人間科学部児童学科の先生による公開講座第2回目は、11月19日(日) 児童学科・内藤知美教授の「親子で遊ぼう ”遊ぶ”は世界の共通言語!」。
前日の準備ではたくさんの資材を搬入し、大きな段ボールと格闘し、クタクタかと思いきや、学生たちから聞こえて来たのは「楽しみだなぁ~明日!!」の声。おぉ、それは頼もしい。わたしたちも当日が楽しみになって来ました!
当日は広い夢キャンパスを上手に活かし、「カプラ」「おはじきで山くずし」「イタズラハウス」のフリースペースと、親子で遊べるアクティビティスペースを確保。他にお絵かきコーナーも用意しました。担当の学生は黒いトップスにカラーのバンダナが目印です。
「カプラ」はひとつひとつは「厚み1:幅3:高さ15」の黄金比率に基づいた細長くて薄い板。これを重ねて、積んで、どんなものでも作れるブロックです。これをタテに積むことに熱中するお父さん!大人も夢中になれるってすごいですね。子どもたちも思い思いにカプラを重ねていきます。何とか倒れないように土台を作ってみたり、ドミノ倒しをしてみたり。崩れる音も気持ちよく、繰り返し何度も挑戦していました。
「おはじきで山くずし」ではたくさんのおはじきを山にして真中にスプーンを立て、山くずしの要領で遊ぶつもりが…おはじきで文字や模様をつくったり、容器に入れて運んでみたり、子どもたちは次々と新しい遊び方を展開していました。おはじき偉大なり。
いちばん人気だったのは「イタズラハウス」。段ボールでつくったお家は落書きOK!シールOK!ビリビリ破いた新聞紙あり、プチプチありのパラダイス!気がついたら増築(?)されていて、子どもたちは夢中になって遊んでいました。あまりの人気ぶりに、受付開始から講演開始の30分間の間に壊れてしまうのではないかと内藤先生が心配されたほど。大丈夫、事前に木材で補強が施されていたので、イベント終了までちゃんと子どもの思いを受け止めていました。
内藤先生のレクチャーでは、学内子育て支援施設「ぴっぴ」の事例から子どもの遊びを多面的にとらえることの重要性や「遊びはファンダメンタル(根本的)なもの」「発達は飛び越えない」というお話が心に残りました。
「遊び」は①好奇心・やってみたい(意欲)・自己主張②共感性・協調性・社会性③忍耐力・自己抑制・自己肯定感・自信を育てることが研究から明らかになってきている。遊びこんだチカラのある子どもはストーリー性のある物語をつくりやすく、遊びのチカラが学びのチカラにつながっていく。そのためには短絡的に社会性や自己実現を子どもに求めず、まず遊びこんで人と関わりながら社会性を育んでいくことが必要だというお話でした。
アクティビティスペースでは親子で遊べる以下のようなアクティビティを開催しました。
★頭の上で似顔絵
★時間体感
★新聞紙じゃんけん
似ていない(?)似顔絵やどんどん小さくなる新聞紙に笑い声が止まりません。「時間体感」で正解に一番近かった人や「新聞紙じゃんけん」で最後まで残った優勝者には手作りのメダルがプレゼントされました。
幼児教育では「豊かな遊びには、人やものとの対話があり、深い学びが埋め込まれている」といわれ、特に子どもは、遊びを通して現代社会に不可欠な非認知能力を獲得するそうです。「遊び」に対する認識を新たにするとともに、その重要性は子どもに限らず今日集ってくださった皆さんの笑顔を見れば一目瞭然です。その笑顔を引き出すことに尽力してくれた児童文化・保育学研究室の学生の皆さんと内藤先生、ありがとうございました!
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