Event Report
イベントレポート
みんなで楽しもう!インフラツーリズム
「インフラツーリズム」とは、社会基盤施設を形成する土木構造物(ダムや上下水道、トンネル、橋や鉄道などのインフラ施設)を、一般の方たちが見学するツアーのこと。
近年のダムブームやSNSなどの写真メディアの台頭によって、流行に敏感な層を中心にひそかな注目を集めているレジャーのひとつです。
11月2日、夢キャンパスで開催された、ポスターセッション&ワークショップを中心としたイベント「みんなで楽しもう! インフラツーリズム」は、そんないま注目のインフラツアーの過去・現在・未来について、インフラ業界、土木業界、旅行会社や代理店から、国土交通省、はたまた大学生まで、あらゆるジャンルの方々がともに考えることで、さらなる活性化を!とのコンセプトのもとに行われました。
本イベントのキーマンとなったのは、本学工学部 都市工学科の吉川弘道教授。
自身でもウエブサイト「土木ウオッチング」を主宰する吉川教授は、本イベントでキックオフとなる「インフラツーリズム推進会議」の議長として、陣頭指揮を執ります。
前半は、各企業や自治体、ツアー主催団体によるポスタープレゼンテーションが行われ、各地で行われている多種多様なインフラツアーについての紹介がなされました。我らが吉川教授の「土木ウオッチング」からも、気軽に見学可能な美しいインフラ施設の写真をたっぷり堪能できるパネル群が登場。
見応えたっぷりのポスタープレゼンでツアー実例への造詣を深め、吉川教授による本プロジェクト発足の経緯と活動内容についての紹介をはさんだあとは、各地で盛り上がっているインフラツーリズムのなかでも特に意義深い事例にスポットを当て、それぞれの事業所より概要報告が行われました。
そして、本イベントのもうひとつの目玉が、今年9月に開催された「大学生まちづくりコンテスト2017」の優秀チームによるプレゼンテーション。
このコンテストは、全国の大学(大学生)を対象に、学生自らが構想した観光まちづくりプランを競い合うもので、学生への実践的教育のみならず地域資源の掘り起こし、地域ビジネス振興の実現にも大きく貢献しています。
いくつかのテーマごとに、各チームがオリジナルの観光プランに知恵を絞りあうこのコンテスト、今回発表してもらったのは「インフラツーリズムステージ」で入賞を果たした学生の皆さんです。それぞれにダムや堤防、廃線といった施設に着目した、独創的なアイディアとプランニング能力、学生の域を超えたプレゼン手腕が光っていました。
また、インフラツーリズムの現状とこれからについて、吉川教授を筆頭とした識者の方々が議論を交わすパネルディスカッションでも有意義な議論が活発に交わされ、インフラツーリズムが地域や行政の発展になくてはならないものとして今後さらに注目が集まるであろうことを予見させてくれました。
多角的かつ斬新なアイディアにより地域振興の発展を実現するインフラツーリズム。その魅力や醍醐味をたっぷり楽しめ、考えることができた一日となりました。
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