2016.08.04

パワーアシスト車いす&車いすと連結するマルチパーパスモビリティ 試乗体験会とライフラインベンダー展示説明会

パワーアシスト車いす&車いすと連結するマルチパーパスモビリティ 試乗体験会とライフラインベンダー展示説明会

今回のメインは東京都市大学工学部医用工学科 臨床器械工学研究室が開発したパワーアシスト車いすの試乗体験。

パワーアシスト車いすとは脳梗塞などによる半身不随の患者向けに、日常生活を送りながらリハビリテーションに役立つ支援機能がついた車いすのこと。

完全電動ではなく、今まで困難だった片手漕ぎでの走行が可能となり、麻痺していない筋肉を使うことで、生活の質を保ちながらリハビリにもつながるという最新の車いすです。IMG_6416

最初は「手動より電動の方がラクなのでは?」という程度の認識しかありませんでしたが、「動力のない車いすではマヒしていない手足だけで車いすを動かす必要があり、患者さんにかかる負担が大きい。一方で、全自動車いすでは、マヒしていない側の筋肉を使う機会が減り、マヒしていない手足まで筋力が衰える」「だから片手で漕げる車いす(普通の車いすは片手だけで漕ぐとまっすぐ進めません)」というお話に目からウロコ。

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マルチパーパスモビリティは既存の車いすにジョイントして使用できる福祉・移動支援機器のこと。

従来の電動車いすや電動シニアカーなどと違い、軽量で比較的安価なセパレートタイプ。用途に合わせて、シルバーカー、シニアカー、汎用車いすと連結してなどなど、まさに「マルチパーパス」な使い方ができます。そして見た目もとってもcute!

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試乗体験には小学生から大人の方まで参加してくださいました。

百聞は一見にしかず。実際に乗ってみると車いすと連結したマルチパーパスモビリティはカーブを曲がるのがなかなか難しい。サポートしてくれる研究室の学生さんは「カーブをもっとスムーズに曲がること」「車いすなどを連結するときにもっと装着を簡単にすること」が今後の課題と話してくれました。

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他にもスポーツ用の車いすなども試乗会場に用意され、車いすに乗ったときの目線の高さの違いなど、普段気づかないことに気づく貴重な経験となりました。

何より、東京都市大学工学部医用工学科の和多田先生や研究室の学生さんたちが「より良くするために」という使命感を持って研究に従事している姿に敬意を表します。今回の試乗会の結果も今後の研究に役立たせてくださることでしょう。

 

同じ会場には「緊急時解放備蓄型自販機 ライフラインベンダー」が大塚ウエルネスベンディング(株)によって設置されました。

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ライフラインベンダーとは、大塚グループが開発した災害時に役立つ自動販売機です。平常時は自販機として機能し、常に新しい商品が補充され、災害時は無償で商品を提供します。

震災などの緊急事態が発生した場合、例えば学校・病院・駅といった被災者の避難所となる可能性がある場所で、管理者が緊急コックを使って自動販売機に収容された飲料物を取り出し被災者に飲料や食料を提供できるということです。

実際に、3・11の震災の時には「Wifiで、バッテリーで、緊急時でも使える」はずの自販機が水害等で機能せず、結局「ワイヤーを利用して手動で取り出せるライフラインベンダーが活躍し表彰していただいた」とのこと。

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大塚グループの社員の方がライフラインベンダーの意義やしくみを熱く説明してくださり、普段は開けないライフラインベンダーを開けて、実際に取り出すところを実演してくださいました。来場者の方々もそれに応えるかのように熱心に説明に聞き入っていた様子。

ご来場いただいた皆様には大塚グループからポカリスエットやSOYJOYなどのプレゼントも。

いつ、どんなことがおこるかわかりません。

私たちの知らないところで、様々な試みや研究がなされていることに「気づく」イベントとなりました。

 

 

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